【正月名物】アップルストアLuckyBagの終焉
毎年1月2日の楽しみだった「LuckyBag」が今回の正月から発売しないと公式にAppleからアナウンスされた。
今年の1月2日に銀座へ行った者ならわかると思うが、前年と違い、警察が入り、列自体禁止され、椅子の使用もNGなどとかなり物々しく厳しい状況であった。
しかしそれでも地元から苦情が出たという。
発端は、以前にも書いたが2014年、iPhone6発売時の「SIMフリーモデル目当ての外国人とホームレスの行列騒ぎ」であった。
この時は警察も出動する事態となった。
銀座通連合会は以前からこのApple恒例の「行列」に関し「銀座憲章」と照らし議論を重ねてきた。
・銀座は 創造性ひかる 伝統の街
・銀座は 品位と感性たかい 文化の街
・銀座は 国際性あふれる 楽しい街
結果的には2014年の騒ぎが「品位と感性たかい」に完全に反してしまったのである。
警察からの要請を受け、翌日からAppleが「事前Web予約制」とし、予約時に指定した時間に受け取りに来るスタイルを全国で統一。
ここで「AppleStoreの行列」は一旦終焉を迎えた。
これは銀座店だけではない。銀座店はいわば「旗艦店」であり、国内全店舗の「標準」である。他の店舗も変更事項は全て統一の上運用される。
問題は翌年の正月、LuckyBagだった。
iPhone、AppleWatchあたりの製品ならばApple製品の「ユーザー」でもあり、AppleIDを使っての「Web予約」は受け容れられるもの。しかしLuckyBagは「福袋」である。
正月に街を散歩しながらぶらりと寄って誰でも購入出来なければいけない。
そこで前掲の2015年の暫定運用となったのだった。
ここでは警察とApple側の厳しい折衝があった。
AppleStoreに行列が出来る限り警察は出動を余儀なくされる。誰からともつかない苦情の電話が頻繁に警察に入るとも聞く。
ーーそして今回。ここからは過去の事情からの私の推測になる。
パリのテロ事件が発生し専門家によると今後日本が標的になる可能性にも言及している。警察からも「状況を鑑みて欲しい」との要請もあったのかもしれない。
そこで「これ以上無理は出来ない」ーーと今般の判断になったのではないかと思う。
Appleにまつわる「お祭り騒ぎ」がまたひとつ終わることになり、寂しい限りだ。