【iPhone SIMロック解除事情】ドコモの「当日解除対応」にみる「SIMフリー主義」の幻想
「2015年はSIMロック解除元年」とも言われる。
但し実質的に「SIMロック解除議論」は「iPhone議論」でもある。
キャリア各社がそれぞれに対応を発表するも、ユーザーにとってやはりその「本丸」はiPhoneに違いない。
iPhone発売が近づくにつれ、俄然注目が高まるはずだが、同じクラスタはAppleStoreで入手可能なSIMフリーモデルの存在を知らぬはずもなく、私の印象では熱は冷めたように思う。
今回さっそく「当日解除」を体験した石川さんが記事を書いている
ちなみに私は石川さんと面識があるが「分かっている事もとぼけて書く」事もある。それは無闇にトガった書き方をする事でネット炎上するリスクを避ける、彼流の処世術と思う(ジャーナリストは皆困ってます)
ちなみに記事中にもあるがキャリアは「割賦支払中の遁走」を恐れている。
キャリアは端末では儲けはゼロだ。
通話とデータで利益をあげている。より魅力のある端末ラインナップはそのための「ツール」である。
実際転売による損失はキャリアでは億単位でかなりの打撃だ。
だからドコモの落とし所は「支払い実績」をベースにしていて「納得性」が高い。これはよく考えたと思う。
ただしほんとうにユーザーが求めているのは「過去に買ったiPhoneのSIMロック解除」なのではないか
という気がする。
また
タダ同然で端末を手に入れてそれをさらにSIMロック解除して自由にさせろというムシのいい考えもややあるのかもしれない。
またなんでもいいから携帯電話キャリアをやっつけたいだけな方もいる様子。
結局具体的かつ切実にSIMフリー端末を欲しているのは「格安SIM(MVNO)」で通信費を安くしたい方々と海外に行く頻度が高い方ではないか。
ならば、さすがにもう3年前からAppleStoreでSIMフリーモデルが発売されている中で「4年前の端末を解除しろ」は通用しないだろう。
そもそも「SIMロック解除=フリー=素晴らしい」の幻想は2008年のiPhone3Gのソフトバンク独占販売に端を発したもので「SIMを差し替えればドコモでも使えるのにおかしい」との歪な思考が絡んでいた。
あくまでそれはソフトバンクの企業戦略なのだから。
そこで利用周波数帯とアクセス方式が一致しているドコモが「なんとかタダでiPhoneをドコモ回線で使わせられないか」と、NTT労組出身で当時民主党政権の総務副大臣内藤正光がドコモから託され「SIMロック解除の必要性」を100%ドコモといういち企業の都合で政治権力を利用する暴挙に出た。これが発端だった。
しかしこれは故西麻布春男さんが一刀両断している。
今となっては3キャリアが揃ってiPhoneを取り扱い、SIMフリーも入手可能であり「あらゆる選択肢」が揃っている。
それでも尚「SIMロック解除すべき」と荷担する国家はお門違いだと私は思うのだが。
これらの状況を勘違いしAndroidベースの「SIMフリー端末」を発売する企業は「LINEだけやりたい」とする低リテラシー層にしか訴求できず、大きなマーケットには繋がっていないのだから。
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