あなたの「情報リテラシー」が試されるサイト“Cadot”を追え!
Cadot(カド)というバイラルメディアがある。
主に「感動話」をピックアップする体裁を取っており、私の知人も時折シェアしている。もちろん「実話」だと思って。
私は普段から記事を読む際、自然に「記事全体のバランス」へ神経を巡らせる。
今回の「学校話」も、中身はさして面白くはないが、読み終わった後に素朴な疑問が浮かぶ。
それは「この話は誰が外に出したのだろう」という事。
つまりここの登場人物は教師と生徒と母親だ。
子供に窘められた母親がこの話をネットに流すだろうか?
では子供らだろうか?
はたまた教師(学校)側であろうか?
この3者の仕業とは思えず非常に謎である。
この記事は小説で「神の視点」「三人称」と呼ばれる登場人物以外の視点で書かれている。
もちろん「元ネタ」があってそこから話をふくらませた可能性もあるが、このCadot実はTwitterなどネット上に転がっている出所不明のネタを「専属ライター」が記事にしているらしい。
Cadot(カド)は、心暖まる話題をお届けするWEBメディアです。
癒される動物の動画や思わず微笑む話、感動ストーリーなど、あなたの日常にちょっとした「暖かさ」を与えるコンテンツを日々更新しています。スタッフ一同、皆様に楽しんで頂ける様な記事を更新していきますので、Cadotをお楽しみ下さい☆
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またしても本日こんな記事が。
これまた一読して常識的におかしい箇所に気付きます。
“全盲の弟のため”とありますが、まずここの保育園が視覚障害者を受け容れしているのかとの疑問があります。
もしそうなら、保育園から通園の経路や入り口なども細かく指示がなされ、路常駐車が発生すると通えなくなる経路などは指示しません。
なぜならたまたま「視覚障害者」が訪ねて来た保育園でもない限り、周囲の環境も含めて慎重に「受け容れ」を決定しているはずなのです。
またこの“お兄ちゃん”が園内からA4の用紙を持ってきたとの事ですが、関係者の方なら分かると思いますが、一般的に現在の保育園では紙やマジックなどもしっかり管理がなされており、使う旨を園児が申し出ても「何に使うのか」を聞かれた上で保育士や担当者が使い方を見届けます。
冷静に考えるとこれは当然です。
マジックと紙などを渡したら「何をするか」わかりません。
しかも園児本人ではなく兄です。この場合母親もそばに居るはずです。
つまりこの「作文」をした人物は「自分達の世代の保育園」しか知らないのであろうと推されます。まだ性善説なユルい管理時代の保育園しか。
結論。この話も創作です。
しかも視覚障害者を利用してでっち上げた作り話。
むしろこのようなメディアは許せないなと感じる次第。
アナタがもしもこのサイトの「良い話」に感動しシェアしまくっているとしたらリテラシーがないーーと自覚すべきでしょう。