The Marmot Underground & Eco

日常のさまざまな事柄について綴ります。

MNOへお門違いな批判を向けるヒマがあるならIIJは「輻輳」を早期解決せよ。

weekly.ascii.jp

こんな記事があります。ちょっとおかしな事を書いているなと感じるのはキャリアが3社もあるならば「寡占状態」と言えないのではないか。

またキャリアは今後も4Gから5G、更に先へとロードマップが決まっている。つまり莫大なCAPEX(設備投資)発生が常に迫っているMNOはむやみに「価格競争」に参加する意味はない。そもそもそんな MNOの軒先を借りているMVNOが「競争が働いてない」などと言うのは「相場感」的に「わかって言っているのか」とも思う。

MNOが一度MVNOプランの「値上げ」を口にするとMVNOなどひとたまりもなく、総務省へ「妥当性調査」を依頼するしか抵抗の途はないにも関わらず余りにも弁えてない。

これは一般ユーザーにも当てはまるが、MNOの通信料金が「高い」と簡単に言ってしまうが、「高額の根拠」を問うなら概ね、感覚的、感情的な答えしか返ってこない。

この批判には論拠もなければ相場感もないのだ。

2000年の「FOMA」を皮切りにサービスを提供し始めた3Gパケット通信がこの15年を経てどれほど個々人が大量にデータ通信を行うに至ったかを数値で照合する必要があると思うのだが。

さてIIJは最近こういった勉強会に熱心だが、こんな「大問題」がある。

www.itmedia.co.jp

IIJmioは固定回線時代から「高品質回線のIIJ」とのブランドイメージが功を奏したのか、提供開始から、大人気で、契約者数も目を見張るものがあった。

しかしここに来て時間帯毎の輻輳が目に余る」とユーザーからのクレームが相次いでいる。

もともとIIJmio「レイヤー2接続」といって、IIJ側にゲートウエイを設けることで、ユーザー毎の回線利用状態のばらつきを上手に振り分け、効率よい通信をコントロール出来る仕組みを持っている。

それなのにこの有り様とは「ユーザー数の増加により帯域幅が上限に達している」ということなのだろう。

これはどのMVNOでも遅かれ早かれ直面する「最大の欠点」である。

これに対してIIJ側は「前倒しで設備投資する」と答えてますが、いやいや、MVNOですよ。設備って基本ないでしょ(笑)ゲートウェイまわりしか。そこを強化してもなんにも解決しないよね。

ドコモにMVNOプランの追加契約を申し出るだろうか?そんなコト出来たっけ?

まあ、どうやらKDDIのMVNOプランを追加契約してトラヒックをオフロードさせようとしている様子。ソフトバンクのMVNOプランは高額で提供する気がないし、コストが見合わないものね。

しかしKDDIのMVNOプラン追加は有効なのだろうか。
ともあれ、MNOを「寡占状態」「無競争」と揶揄する前に早急に輻輳を解決しないとね。

 

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