The Marmot Underground & Eco

日常のさまざまな事柄について綴ります。

“自公の出演拒否”は状況を読んだ行動。むしろ「朝生」は番組の陳腐化を恥じろ。

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6月26日深夜放送朝まで生テレビ!」で出演依頼をしたが、結果的に自民党公明党の議員が出演せず、それを「自公が逃げた」と騒いでいた。

この冒頭のやりとりを見て私はある場面を思い出した。

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それはシンポジウムで田原総一朗氏が佐藤優氏に「あなたはつまらない政治家と組んで半分権力党の中に入ってプレーヤーになって、政治家に影響を与える事に喜びを感じている、そういう人だ」と喝破された場面だ。

この場面では佐藤氏の発言に対し場内は笑いに包まれ、拍手が沸き起こった。

簡単に言えば「岡田(民主党)が言ってるから間違いない」と精査もせず鵜呑みにし言い切った事に、突っ込まれたのだった。

そしてまた別の場面。ゲンロンカフェに昨年田原氏が登場した際に、私は客席にいたが、発言の殆どが、どこかで聞いた記憶のある昔の政治家との自慢混じりの話であり、あげく東氏から窘められる場面さえあった。

何を言いたいかと言えば、田原総一朗氏は影響力が強い割に誤った行動もあるし、最近は頻度が多くなっていると思う、ということ。

また、皆さんお気づきかどうか。今回の出演者は来年2016年参院選の改選議員が約半数(小西洋之、安井美沙子、松田公太であった。

彼らにとって間違いなく今回の出演は来年の「選挙活動」だ。

今のタイミングは安保法案と自民党文化芸術懇話会での問題発言など、与党を気軽に突っ込める材料があり、野党若手議員にとっては「名を売るチャンス」でもある。

この状況自体が既に「ピュアな議論になどなり得ないのでは」と思う。

政治家はーーとりわけ与党議員は国会と現場が戦場であり、法案の成立と政治を具体的に動かす事であり、むやみにTVに出演したあげく、揚げ足ばかりを取られ視聴者の心証を害する事態にでもなれば価値的ではない。

現代のインターネット世間も、表面上の面白おかしい部分にしか反応しない傾向が強く、そこを見越したと思しき自民党公明党の判断は責められるものではなく、むしろ賢明とさえ思える。

それを単なる民法のいち深夜番組ーー自分の番組への出演が適わなかっただけで「逃げた呼ばわり」は余りにもごう慢であろうと感じた次第。