高スペックなiPhoneに「格安SIM」を使う日本人と「SIMロック解除義務化」の行方
世界各国の事情を確認しても、わざわざ高額・高スペックのiPhoneを購入した上で「格安SIM(プリペイド、格安プラン)」を挿して使うユーザーがいるのは日本ぐらいと聞く。
例えば後進国で、Xiaomiのターゲットにされているような国は「安価な端末+格安プラン」と決まっている。これは経済背景からごく当然の話だ。
日本人は見栄っ張りなのだろうか?
(外見からは“格安SIM”だとはわからないしね...)
それともiPhoneのステータス自体に金を支払っているのだろうか?
(もはやファッション的な....)
iPhone6はVoLTEに対応しFDD/TDD両対応、チップセットもiPhone5sから一気にアップデートされ、次期iPhoneも通信まわりはほぼ同じ構成であろうと言われているほど奢った構成だ。
その端末に4年前のHSDPAレベルの実行速度しか期待できない「仮初めのLTEスペック」と揶揄される「格安SIM」を挿して、ちびちび使う事を否定はしないが、トータルコストを現実的に直視するなら、山寨機(笑)と言わないまでも実売で2〜3万程度の「格安SIM」に見合う端末を買うべきだろう。
それこそVAIO Phoneのパッケージ等は値頃感がある。
というか何より宝の持ち腐れ、iPhoneも悲しんでるのでは(笑)
まあ、好んでそれをやっている分には他者がとやかく言える話ではない
しかし自分で好んで高額端末を選んだ上で財政が圧迫された挙句そのストレスの矛先をMNOに向け、通信料金を「高額」「ぼったくり」と悪態をつく有様は「八つ当たり」であろうし、その原因は自分自身である事を顧みた方がいい。
さて一方、この記事でも取り上げられているiPhone6のSIMフリーモデルは、Apple的には日本での販売は2年目であるが、今回も見直し検討された状況で、世界の中で日本は「売れていない」と判断されている。
それを伺える一端が昨年末のAppleによる在庫融通だ。
発売から早々と日本市場用の在庫引き上げの判断をし、AppleStoreにさえ販売停止の理由が伝えられていない事もApple社の「優先順位から当然」との姿勢を感じる事が出来る。
その意味から今後も毎年当たり前のように日本で販売されると考えないほうがいいだろう。
(そもそも大半のユーザーはSIMフリー版を知らぬのだから、売れていないのは当然なのだが)
そして、本日現在「SIMロック解除義務化」の対象としてiPhone次期モデルの具体的な対応概要を各キャリアは発表できていない。
これは世界各国のキャリアに対して「SIMロック」のコントロールは完全にApple側が握っており、ドコモはこの件に対し「原則としてSIMロック解除の対象になるためSIMロック解除に対応する」と語っているが実際はドコモに決定権はない。
現状完全にAppleの返答待ちだ。
対応は3キャリア一律であり、イギリス(領含)、フランス同様、国の法律に合わせる形で「SIMロック対策」を検討し、販売方法までもAppleは最終決定を出し今までのようにコントロールするだろう。
私の知る限りこれから(9月中旬頃の予定?)発表されるApple社の「SIMロック解除義務化」対応の具体(販売方法も含め)は少なからず驚きをもって迎えられるかも知れないが、その決定はあくまでAppleからの指示であり、決してキャリアではないのだから、例のごとくキャリアを悪しざまに詰(なじ)るマネはしない事だ。
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