アスキーの検証でSurface3(4G/LTE)にドコモとKDDIのSIMを挿せるワケがない(笑)
今回ここに挙げたブログ以外にも「MVNOのSIMではなくMNO(キャリア)のSIMを使え」との指摘が多数あった模様だ。
ところでこの文句を言ってる人たちって基本的に無知だと思う。
そもそもドコモもKDDI(au)では現在、タブレット用(いわゆる音声なしデータ専用)SIMを単体発売していない。
あくまで、ドコモ、KDDIの自キャリアで販売した端末での持ち込み新規契約なら可能だが、これは海外製のSIMフリー端末を持ち込んで必ず契約が出来るようなものではない。
その場合は技適マークの有無や通信がキャリアの基準で適切に(3GのCDMAは使えないが、LTEだけOKなんてパターンは契約不可)対応しているかを確認し契約の可否を判断するのだ。
そんな前提があるので、アスキーオフィシャルの記事で「契約端末から抜いてきたSIM」を勝手に別な端末に挿して検証しその記事を公開するワケにはいかない。
ソフトバンク(ワイモバイルと厳密には仕様が異なる)もそれは同じだ。
もしそんな事をやったとすると「アスキーがやっているのだから我々もやっていい」と捉える「やれる事=やっていい事」と早合点する低リテラシー層もいるだろう。
これはキャリアからすると「ご遠慮下さい」的事態だ。
また、キャリアでは一昨年から端末のIMEIとSIMの紐づけ管理をはじめ、登録端末(IMEI)でなければAPN設定はおろか、モノによってはSIMを認識すらしない仕様に切り替わって来ている。
この場合は物理的に使えない。
まあ、つまり一般ユーザーが書く「何でもあり」ブログと勝手が違い、記事に一定の責任が発生する。
あくまで一般的にSIMの単体販売をしているMVNOのデータSIMしか使わないのは、アスキーが公式な対応をしているからに過ぎない。
尚、その手の「ギリギリ」の検証は断り文を入れた上で「週刊リスキー」として記事にすることはあるようだ。
ともあれ、そんなことぐらいは早合点しないでアスキーに直接確認してはどうかとおもうのだが。
※「持ち込み新規契約」と「SIM単体新規契約」を混同しないでください。
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