優先席で「ペースメーカー利用者」とウソと悪態をつく老人達〜その対策〜
空いている優先席に腰を降ろし、やおらスマホをチェックすると横から「すいません。私ペースメーカーを使ってるのでやめてもらえませんか」と高齢者から注意された経験ありませんか。
私は昨年スポーツで半月板を痛め、しかし「杖」を使うのは恥ずかしいので、やや無理をして歩いている時期がありました。
そんな感じなので電車内で優先席が余裕で空いている時には腰を降ろす事もあります。
すると傍目には健常者が座っているように見えます。
まず、この時点で周囲の高齢者から排除の狼煙(のろし)が立ち上りはじめます。
わざとらしい咳き込みや、あからさまに「いい若いものが...」とでも言いたげにこちらを大仰に睨む。などなど。
結局「優先席」などを作ると「特権化」してしまうのですね。
もっと社会が成熟(信用?)するなら「優先席」など設けず一般の座席で「ゆずり、ゆずられ」定常化が理想なのでしょう。
まあ、こういった状況がまずあります。これもこれからの話しにつながる「下地」だと思います。
優先席には今でも座ることがありますが、当然「その時」が来たら即時席を譲るのですが、優先席に座りながらスマホを取り出すと5割方「ペースメーカーを着けているので、スマホはやめて欲しい」と注意されます。
しかし私は最近ある実験を実践しており、それは、仮説として「ペースメーカー利用者と騙っている」事を前提に詰問すると言うものです。
そもそも果たしてペースメーカー利用者がそんな巷(ちまた)に多いものなのでしょうか?(試算では全国で30万人との事です)
ただし私も通信業界におりますので、電波や周波数に関してはシロウトではありません。
そもそもドコモのムーバ(第二世代携帯)が停波した2012年3月31日を受け総務省からも「第3世代、第4世代(LTE)携帯も電磁波の影響はPHSレベル」と発表がありました。HPにもその旨の記述が掲示されています。
そして当のペースメーカー植え込み者数名から話を聞く機会があり、彼らは「自身のペースメーカーが付近の携帯電話の影響を受けたと感じた経験は一度もない」また「本当に影響があるなら公共の交通機関など使いませんよ。相手のマナーに自分の命を委ねるなんてバカバカしいでしょ」と笑っていました。
うーん確かに。
そこでこれらの取材からはいよいよ「ペースメーカー利用者」をタテにスマホ使用を注意する高齢者はほとんど「ウソつきなのではないか」との確信を持つに至ったのです。
私が取っている手段は以下に基づいた質問です。
・ペースメーカー手帳の所持確認
→植込施術をした病院や機器のメーカー名などが記載されており、ほぼ携行は義務
・身体障害者手帳の所持確認
→ペースメーカー施術者は心臓機能障害1級であり、上記手帳と同時に進退障害者手帳も携行している。
・トラッキング制度登録はいつから開始したか
手順としては、もしも「スマホをやめてくれ」と言われるやまず
「3年前第2世代携帯が終了した時点で総務省から“第3世代以降の携帯電話の影響はPHSレベル”つまり“影響がない(意図的に極端な言い回しをします)”と発表になっています」
と言ってみます。ケンカ口調ではダメです。
ハッキリ確信のある声で言います。
傍から「ケンカをしている」と見られてしまえば駅員を呼ばれてしまったり面倒な事態に発展しかねないからです。
そして続けて
「関西エリアでは電車内のスマホ禁止は次々に見直しになっています(極端な言い回しにします)つまり(ペースメーカーに)“影響がない”ということです」
ここまで言ってもまだゴニョゴニョ言っている場合には
「ペースメーカー手帳をもってますか?」
と聞きます。
すると、私はこれまでに都内の地下鉄で計5人のサンプルを採取しましたが、この時点で2名が「今日は持って来ていない」と返しました。
残りの3名はバラバラな対応でした。要は返事をしない。プイとあさってを向いてやはり口を利かなくなるなど。
当然「持っている」とも言えず(手帳を見せるハメになってウソがバレる事は察している)どちらにせよペースメーカー手帳など出てきません。
実はほぼこの時点でウソ確定なのです。
なぜなら普通、ごく個人的な情報が書かれている手帳を赤の他人に「見せろ」と言われたなら「ふざけるな!なぜ見ず知らずの人間に見せる必要があるのか」との反応が正常なのです。
ところが彼らは最初に「ペースメーカーを使っている」とのウソをついた「負い目」からその質問をまともに受けてしまうのです。
(このへんで実は相手の根がお人好しである事にも気付いてゆきます)
しかし私は「ペースメーカー手帳の持ち歩きは義務ではないですか」と返します。
「手帳がない中であなたはどうやって証明できるんですか?」とも。
すると「疑われた」と感じた相手は焦って勝負に出ます。
「なんなら手術のキズを見せましょうか」などと言ってきます。しかしこれも完全に相手の術中にハマッている事に気付いていません。
赤の他人に対し、ましてや(ペースメーカーを本当に植え込みしているなら)自身が危険な影響を受けている相手に対し、何が悲しくて公衆の面前でシャツを大めくりし「手術のキズ」まで見せちゃうのか(笑)この状況自体がもはやロレロレです。
また「そうですか、では見せてもらっていいですか」と返してもいいでしょう。
その場合のリアクションは私にも興味があります。
相手の高齢者はこの頃には「相手を間違えた」とすでに意気を殺がれていますが、意地だけは張り続けます。
そして私はそんな彼らに二度とそんなつまらぬウソを付いて欲しくありませんし、親心から「タダでは済まない」ところまで追い詰めてトラウマレベルまで「懲らしめる」必要があるのです。
断っておきますが、憎いのは目の前の高齢者ではなく、あくまで彼の体に巣食う「魔性」です。
そして最後にトドメを刺します。
人様に「携帯電話をやめろ」と言うなら相当の覚悟でモノを言いいなさい
ここまで来ると相手は静かになるか軽く頷く程度で終焉です。
ーー例えペースメーカーを植えこんでいるにしても「スマホをやめろ」などと他者に強制する権利は彼らにありません。
電車内に「携帯使用禁止」のステッカーが貼ってあってもそれはあくまで「呼びかけ」であって「強制力」などありません。
彼らはあくまで「できれば使わないで戴けますか」と「協力をお願いする」立場。
周囲がほぼ全員携帯電話を持ち歩いているとわかりきっている現代の人混みに、ペースメーカーを植え込んだ人間が自らの意志で紛れ込んでくる。
前出の植え込み者の言葉通り、それ自体が(もし影響があるなら)完全なる「自殺行為」であると言えます。
本当はこの現実を考えると、ペースメーカー植え込み者が電車内で「携帯電話を使わないで下さい」などと言うシチュエーションは実際にはほとんど「考えられない」と思います。
ーーしかしこれはある種恐ろしい事です。
そのほぼ全員が「ウソ」をついている。という事ですから。恐らく高齢者同士で情報共有でもしているのでしょう
「ペースメーカーを使っているから携帯はやめてくれ」と言えば生意気な若い奴らは簡単に云うこと聞くぞ
などと。
様々に個々人が抱える社会のストレスを「弱者をかざしたもっともらしい建前」で晴らそうとする哀れな高齢者達。
彼らをここまで追い込んだ「病巣」を深刻に考えざるを得ない検証でした(まだ今後も続けます)ちなみにサンプル5名は全員男性でした。
電車内でこの手の悶着を見かける場合も大抵高齢男性です。女性(婦人)は一度も見たことがありません。
今回のように「理屈が成り立っていればバレない」と考える浅はかさは男性に際立っている傾向性とも言えましょう。